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進出色と後退色:前に出ていたり後ろにあるように感じる色

進出色と後退色:前に出ていたり後ろにあるように感じる色

2023/6/23

#デザイン

進出色:前に出ているように見える色を進出色といいます。明るい色、暖色が進出色にあたります。目立たせたいモノを進出色にすると、存在感が高まります。

膨張色と呼ぶこともあり、暖色や明るい色は近距離感を覚えることになるが、これが膨張して見えることから呼ばれている。進出色は、人の感情に作用しやすく、高揚させやすい。自律神経も刺激することが分かっており、筋肉の緊張の増大を助長する。時間の流れが速く感じるようになる作用もあるとされている





後退色:後ろにあるように見える色を後退色といいます。暗い色、寒色が後退色にあたります。奥行きを出したい床や壁に使うと効果てきめんです。

同じ青や紫でも、暗いほうが後退して見えるようになり、無彩色に近づくほうがさらに遠く感じる。色の波長が関係しており、波長が長くなると近くに見え、短くなると青や紫のように遠く感じるという目の錯覚。後退色は、収縮色とも呼ばれ、小さく見せることができる。狭い空間では逆に広がりを感じるようにはなるが、寒色であるため感覚的に冷めたい感じになってしまう。インテリアで用いると、意図的に後退して見えるようにできるため、視覚的な空間の広がりを作り出すことができる。